第69回(秋季)通常総会が開催されました

第69回(秋季)通常総会(概要)

~高等教育政策の動向と短期大学の課題等について活発な意見交換~

 全国公立短期大学協会(会長・鈴木道子;山形県立米沢女子短期大学学長)は、令和元年10月31日(木)、日本消防会館(虎ノ門)「会議室」(5階)を会場に、第69回(秋季)通常総会を開催。加盟大学学長、事務局長等関係者32名が出席。

午前10時に開会、鈴木会長の挨拶の後、畑盛斗大学入試室専門官の講演「大学入試改革について」では、大学入学共通テストや入試の公正確保などについて説明が行われた。次いで、鍋島豊主任大学改革官からは、挨拶につづいて「高等教育の修学支援新制度について」、公立短期大学の全13大学が機関要件を確認されたことを踏まえ、令和2年4月からの支援制度の開始に向けた短期大学に在学する学生の在学採用などの運用も含めた制度の詳細な説明がなされた。

11時から総会議事に入り、会務報告の後、審議事項(1)公立短期大学教育70周年記念事業及び実施委員会の設置について(2)令和2年度第70回(春季)通常総会の開催日程等について(3)令和2年度予算編成方針及び会費について(4)次期役員の選出等について(5)功労者表彰等について(中山欽吾先生)(6)今後の日程等について審議が行われ、原案通り承認された。

また、当面する課題(①教学マネジメント、②大学のガバナンスコードの策定、③就職活動の在り方など)について、種々意見交換が行われた。

午後からは、3つの柱で研究協議が行われた。

「研究協議1」(進行;鈴木会長)では、桜美林大学総合研究機構教授小林雅之氏の講演「高等教育政策の動向と短期大学の課題」に続いて、短期大学の今後のあり方を念頭に、質疑や活発な意見交換が行われた。

「研究協議2」(進行;杉山副会長・岐阜市立短期大学学長)の「学長の実践事例発表」では、大分県立芸術文化短期大学の教務学生部副部長(准教授)松本康史氏から「全学横断型『アートマネジメントプログラムの開講』」について及び川崎市立看護短期大学学長坂元昇氏から「川崎市立看護短期大学における災害への取り組み」について、それぞれ発表が行われた後、意見交換が行われた。

「研究級議3」(進行:栁沢副会長・大月市立短期大学学長)の「各大学提案課題」では、3つの研究協議題(①授業時間1コマの長さに関して<大月短期大学>、②高等教育の修学支援新制度への対応について<静岡県立大学短期大学部>、③高大連携について<三重短期大学>)について、各校の実情・事例報告等を踏まえて真剣な研究協議が行われた。

16時10分から、井上示恩氏(独;日本学生支援機構学生生活部長)の「学生生活支援事業について」の事業説明が行われた。

研究協議終了時に、大学振興課の堤短期大学係長から感想を交えた講評があった。

総会議事終了後、霞ヶ関ビル東海大学校友会館「三保・霞の間」において、和やかに意見交換会が行われた。(了)