令和7年度第75回(秋季)通常総会が開催されました

全国公立短期大学協会(会長:柳沢幸治・大月短期大学学長)は、10月24日(金)に第75回(秋季)通常総会をTKP新橋カンファレンスセンター(千代田区)において開催しました。
会場には14大学から学長・事務局長等19名が参加し、Web参加は12名でした。

総会は午前11時に開会し、柳沢会長の挨拶に続いて、令和8年度の事業計画や予算概算等を含む議案が諮られ、承認されました。

午後からは、来賓として文部科学省大学振興課長の石橋晶氏から挨拶と、「公立短期大学を巡る高等教育政策」と題する講演が行われました。講演では、新たな評価への転換や、大学間連携による地域アクセス確保の取組などについて説明があり、その後、各大学の学長との間で活発な意見交換が行われました。

「研究協議1」では、「現代高等教育の動向と大学制度への含意」と題し、国立教育政策研究所名誉所員の川島啓二氏による講演が行われました。講演では、「高度な経済社会において大学がその要求に応えて進化・発展しようとすればするほど、“本来の大学”からの離脱バイアスがかかる」「現状は、期待されるパフォーマンスを生むための組織デザインの実験場である」といった示唆があり、これを受けて熱心な意見交換が行われました。

「研究協議2」は、村井副会長の司会で進められ、①岩手県立大学宮古短期大学部学部長・田中宣廣氏による「地域実践科目」についての発表、②鹿児島県立短期大学学長・飯干明氏による「教育と地域貢献」についての発表が行われました。両大学の実践事例をもとに、具体的な展開方法や内容について意見交換が行われました。

「研究協議3」も村井副会長の進行で行われ、「高等学校の総合的な探究学習への支援」や「総合型選抜における入学前教育」など、各校が抱える課題に関する発表と協議が行われました。