英語民間試験活用の見送りについての意見表明

英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入見送りについての意見表明

 

令和元年度11月15日 

全国公立短期大学協会 

会 長 鈴木 道子 

 

公立短期大学協会は平成30年4月26日付で、政府提案の「英語力評価及び入学者選抜における英語資格・検定試験の活用促進」に関して、

(1) 大都市圏と地方の試験利用機会の格差による民間試験活用の不公平・不公正

(2) 所得格差による事前の学習機会・受験機会の不公平

(3) 各民間試験の内容や水準,評価方法等の相違による入試利用への不適合

等の課題を提示して、慎重な検討を求める意見表明を行いました。

 

この度、英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入見送りにあたり、公平・公正であるべき入学試験において、受験生の不安を払拭し、教育現場の混乱の収拾に向けて迅速に対応していただくとともに、今後の大学入試における英語4技能の適切な評価を行う仕組みづくりの際には、上記(1)~(3)の受験生の経済的、地域的な公平性の確保等の課題を踏まえて、幅広い教育現場の意見を十分に配慮し、慎重に検討していただくよう、要望いたします。

 

また、公立短期大学協会としては、一律ではなく各短期大学のアドミッション・ポリシーに基づいたAO入試、推薦入試、一般入試の中での英語民間試験等の活用が望ましいと考えます。