平成29年度・第67回(春季)通常総会


平成29年度・第67回(春季)通常総会は、平成29年5月25日(木)~26日(金)の2日間、虎ノ門・日本消防会館「大会議室」(5階)を会場に、学長、事務局長、設置者等関係者36名が出席して開催された。

○第1日目は、午後1時に開会、東福寺会長の挨拶の後、来賓及び新任学長、事務局長等の紹介が行われた。文科省及び総務省担当課による来賓挨拶及び所掌施策を中心に講演が行われた。(1)仁井谷興史総務省財務調査課課長補佐による講演「地方財政の課題等について」、(2)小野耕志文科省大学振興課課長補佐による講演「短期大学を巡る文教施策」・福澤光祐高等教育企画課専門官による「大学入学者選抜改革~大学入学共通テスト(仮称)実施方針(案)」。
○また、塩原誠志高等教育企画課主任大学改革官による行政説明「学校教育法の一部改正(「新たな高等教育機関の創設)」及び井上諭一学生・留学生課長による行政説明「障害のある学生に対する支援(第二次まとめ)等について」が行われた。

○「研究協議(1)~(3)」は東福寺会長及び鈴木道子(山形県米沢女子短期大学学長)・時野谷茂(会津大学短期大学部長)両副会長の進行で進められ、
「研究協議(1)」では、野呂忠秀鹿児島県立短期大学学長及び田中宣廣岩手県立大学宮古短期大学部長による学長実践事例発表(「鹿児島県立大学紹介(県短)」、「震災被災地内で学びつつ」)と質疑・意見交換が行われた。

○午後5時過ぎからの「意見交換会」には35名が出席(会場:郵政福祉虎ノ門第2ビル会議室)。文科省からは浅田和伸大臣官房審議官、角田喜彦大学振興課長、井上学生・留学生課長、小野課長補佐、齋藤正信短期大学係長ほか担当官並びに鶴見尚弘公短協顧問の参加を得て和やかに行われた。

○第2日目午前9時からの「総会議事」は、(1)役員選出では監事に坂元昇川崎市立看護短大学学長(新)を選出(任期は平成31年(春季)通常総会までの2年間)、(2)「ホームページリニューアル(案)」及び「共通広報パンフレット(案)」を了承。ホームページのリニューアルは本年10月稼動を目途に進めること、共通広報パンフレットについては、総会の承認後作成、各校に配布して公立短大のPRや平成30年度学生募集に向けた各校の広報、また、オープンカレッジ等での活用を図ること、とされた。(3)平成28年度事業報告・決算報告及び(4)平成29年度事業計画・予算を承認。(5)外部機関の委員会等における活動状況(報告)、(6)平成28年度功労者表彰、(7)平成29年度日程を了承。

○「研究協議(2)」の「1)各委員の報告及び研究協議」では、就職問題懇談会委員(坂元川崎市立看護短期大学学長)、大学ポートレート運営会議委員(村上哲也大月短期大学学長)等による報告と意見交換が行われた。
「2)事例紹介・研究協議」では、最初に齊藤短大係長による「短期大学専攻科」制度解説と最近の短大専攻科に関する文科省調査結果の紹介があり、その後、専攻科を置く江島幹雄倉敷市立短期大学学長と中山欽吾大分県立芸術文化短期大学学長よる当該校における地道な専攻科の取組状況や展望等に関する事例紹介が行われた。

次いで、近年各校において積極的な取組みが行われている学生に対する4年制大学への「編入」支援について、村上大月短期大学学長による支援取組校の先進的事例紹介及び現在編入支援の取組みを進めている各校の実情報告(「研究協議(3)」の提案協議題・⑤各校における「編入」希望学生に対する支援・取組み」についての報告等)を踏まえて、「編入」支援に係る課題・問題点等について活発な情報交換が行われた。
○また、午後からの「研究協議(3)」では、会員校提案の以下の協議題(6件)について熱心な研究協議が行われた。
①名誉称号について(提案校:川崎)、
②インターンシップやボランテア活動の位置づけについて(提案校:三重)、
③学生の就職支援体制について(提案校:米沢、大分)、
④入学者の確保について(提案校:米沢)、
⑥地域における公立短大の役割、特色ある取組みについて(提案校:理事会)、
⑦災害対策行動計画の策定状況について(提案校:会津)
○午後3時、東福寺会長の研究協議等のまとめがあり、盛会裡に総会を閉会した。(了)